2008年4月30日(水)
▼今年も開花


キウイフルーツの「雄木」の花腐れ予防の一つとして「環状剥皮」を行いました。(4/29)



二つの鳥のクチバシ状の刃を外皮に突き立て、そのままぐるっと外皮を一周し
マイナスドライバーなどで、外皮部分を剥がします。
幅は今回約5ミリ。



当日は、気温30度近い真夏日だったので乾燥を防ぐためアルミ箔テープで保護。



ゼスプリ(TM)ゴールドキウイの葉っぱも、既にこんなに大きくなりました。



雌花もようやく咲き始めました。
芽の出始めは例年よりずいぶん早かったのに、開花はやはり他の園地より
3日前後遅め・・・・やきもきしていましたがようやく咲き始めほっと一息・・・・。



通常、雌花が終わった頃雄花が咲くためその際に採集した花粉を冷凍しておいて
翌年使うのですが、写真の種は雌花より早めに咲き始めます。
これなら、花粉を保存しておかなくても良いかも?
と、接ぎ木を行ったのですが花粉自体に粘り気があり、乾燥させても
人工授粉に向かないことが判りました・・・・・ざんねん。



2008年4月27日(日)
▼ゴールデンウィーク・2日目


さて、世間様では田舎の爺ちゃん婆ちゃんに会いに行ったり、海外旅行に行ったり
ゴロゴロしたり、ウダウダしたりとに賑やかな様子ですが・・・・・。

今日も青空を眺めつつ(首と肩と腰が痛い・・・・(涙))
キウイの芽欠ぎ作業に追われました。

今日から果肉が緑色の「ヘイワード種」
この種の特徴として、扁平果が多いことがあります。
特に根本に近い蕾は扁平果になることが多く、この時期からその兆候があります。
そのため、「扁平果」「孫花」「小さい物・余分な物」を撤去していきます。
上の写真だと、5つの蕾に各1〜2個の孫花が付いています。
右端の物は平たく見えますね?




撤去後の写真。
右端の扁平果(の蕾)蕾にワキに付いていた孫花先端部の小さな蕾
これらを撤去し、3つ前後の蕾を残す様にします。
短い蔓は1〜2個、長いものは4個など状況に合わせて残す蕾を考えていきます。




扁平果の正面からの写真、蕾が2個くっついてそのまま育った様な物から
孫花とくっつき、取り込もうとしている物など様々ですが、このまま栄養を分け与え
育ててやっても、正品にはならず各外品として加工用に回すか自家消費するかになり
儲けにはなりません。




指先で摘んでそのまま地面に落とすのですが、そのまま手の中に残していくと
あっという間に両手一杯の蕾が残ります・・・・・
余計な芽を除ける「芽欠ぎ」のときも、「もったいねえなあ・・・・」と
農協で言ったところ「芽は天ぷらで食べられる」と言われました。
もっとも、忙しいさなか集めて持ち帰ろうという気にはなりませんので
食べませんでしたが・・・・(笑)

これも、かきあげにしたら食べられそうな気がしてきました(笑)

2008年4月26日(土)
▼もうすぐ


ゼスプリ(TM)ゴールドキウイの蕾が開きつつあります。
天気は良いのですが、風が強く一日を通してやや肌寒い日が続くため
明日初開花となるかどうかは微妙な所・・・・。
ただ、同じような蕾が多数見受けられるので、最初はぼちぼち
やがて堰を切った様に・・・・・という例年のパターンでなく
最初からどどーっと、一気に咲き始める可能性が・・・・・・。
まあ、もともとヘイワード種のように長期にわたってちょっとずつ
と言う咲き方ではないのですが・・・・・・。



こちらも、あと一月半くらいで出荷が始まる南高梅。
日に日に判るくらいに大きくなっていきます。



この時期撒く肥料が配達されて来ましたが、ここ数日まともに雨が降らず
地面はすっかり乾燥しています。
このままでは、溶けてしみこむ前に駄目になってしまいます。



動噴を使って、灌水。
打ち水効果もあって、ヒンヤリして気持ちよか〜。


ゴールデンウィーク・一日目。

--------------------終了------------------------------

2008年4月23日(水)
▼現在のお仕事状況


20日前後。
ゼスプリ(TM)ゴールドキウイの園地。
葉っぱも大きく開き、蔓が伸び始めました。



必要以上に伸びても、暗くなるわ養分浪費するわ絡み合ってぐちゃぐちゃになるわで
良いこと無しなので、プライヤーなどを使って(手でやっても良いが疲れるもんで)
軽く摘んでやって、勢いを弱めてやります。
弱すぎず、強すぎずの加減が難しい・・・。




22日
ぼちぼち田植えの準備。
早いところでは既に植え終わった所もありますが、当家では比較的遅めの品種なので
まだ、これから・・・・・。




文字通り、「我が後ろに道は出来る!」状態。
3ヶ月くらい放置してあったので、その間草が一杯生えていました。

ただ、植えた覚えのない麦があちこちに・・・・・・・。
いったいどうやって???
前回耕した後????



横の柿(よこのがき)の花分き作業が今日から始まりました。



キウイフルーツと基本一緒。
根本に近い方は、実が奇形果になり安いのでカット。
先端に近い物も、成長が遅く小さな実になるのでカット。
上向きの蕾も、カット。



横向きか、下向きの大きめの蕾を一枝毎に一個だけ残します。

フジコナカイガラムシ対策で、外皮を除去したおかげか?
ものすごい勢いで、例年にないくらいの新芽が出ていますので
それも選別して除去。

毎年、フジコナカイガラムシと炭疽病に悩まされるのですが、4月中〜下旬に行われる
消毒も、今年は行わずにすみました。
減農薬に1ポイント追加(笑)



6月中旬には出荷が始まる南高梅もすっかり大きくなりました。
幾たびに、葉っぱが覆い茂ってくるのがわかります。




おまけ

近所にある、収穫終わって間もないケールの畑。
葉っぱだけ取って後は置かれているところですが、黄色い花が今まさに満開。
携帯のカメラなので、色調がおかしく鮮やかさがサッパリですなあ・・・・・。
2008年4月21日(月)
▼ポジティブリスト


ポジティブリスト制度 対策が必要になって間もないのですが
いずれやらねばならない状況の昨今。
柿農家を中心にした「霧無しノズル」の実演がありました。
JA関係者・県・ノズルメーカーも参加。

既に導入している方のSS(スピードスプレーヤー)を使いました。
上の写真が従来の「霧状」の散布状況



こちらは、ノズルの径を大きくし独自の工夫を施された物。
一個2000円と結構お高い・・・・・。
圧力もほぼ同じで、風量も同じくらいで噴射。
明らかに違って見えます。
今回、水でテストしたため飛び散り具合が今ひとつ・・・・・。
きちんと上の方もかかっているのか?
風下(このときやや風があった)にどの位流されているか?
派手に光を反射する霧タイプと違って分り難い・・・・・・。
あっちが霧吹きなら、こっちは如雨露って感じでした。



ノズル部分が共通で、取り付け部分は機械にあわせて特注となります。
ノズルが一個タイプだと総数が20〜とかになるので4万円〜とかになり
中々手を出しにくい様子・・・・。



吹き出した溶剤が、緩いL字カーブの部品に当たって向きを換えそれをFANで吹き付けます。



従来型。
直接外を向いています。
薬剤散布量似合わせて、中のピンク色のセラミックスパーツを交換。
これは上の写真の物と基本部分が違い、二種類のノズルを同時に装着し
切り替えて(手で簡単に回せる)使用します。
上記のノズルに変えると、切り替え機構ごと交換になるのでせっかくのシステムがパー。



+側が標準
- 側が、広角。(棚畑など用)
高い木(柿)から棚畑(キウイフルーツ)までカバーできるので重宝しています。

低い部分に関しては問題なさそうとのことですが(メーカ談)
高い柿の木の上の部分まで、きちんと届くか疑問が残ります。
(我が家のは特に高いので・・・・)

ちなみに、写真の様に90度の位置で止めると、薬剤自体の噴出もOFFになります。
これも、無効になるのは痛いんですが・・・・・・。

で、他にないか?
検索をかけてみましたところ・・・・・・・
灯台もと暗し!!

メーカー純正パーツでありました(笑)
パッキンとアダプターをかませて、先端部分だけ交換(−側)
購入時にそんな話を聞いていれば、装着して納入して貰ったのに・・・・
取り敢えず、取り付け可能か?価格は?などの質問をメールしておきました。
返答次第では、早めに導入を検討することになります。
2008年4月18日(金)
▼すくすく


昨年末植え付けた「横の柿(よこのかき)」の苗から、春芽が出ました。
あと、二〜三年大きく育てたのち太天(たいてん)や太秋(たいしゅう)を接ぐ予定です。
接ぎ木の台木としては横の柿が良いとされています。

今年には、太天の苗木も市場に出てくるらしいのですが一年でも早く実を慣らせたいので
接ぎ木の手段を選択。




一方、ここ数年赤字続きで昨年末すべての木を切ってしまった農家も多い中
今年は近所を見渡したところではほとんど実が付いていませんが
幸いながら、我が家では例年並みにあるので少しでも良い値が付いて欲しいですね。
2008年4月14日(月)
▼次へのステップ


芽が出て、蕾が付き・・・・・
どんどん、蔓が伸び出しました。
これがいわゆる「春芽」。



蕾も綻び始めています。
来週の今頃は、人工授粉の時期を迎えているかも知れません・・。



ヘイワード種は雄花と雌花の時期が重なるので、花粉を採取しつつ人工授粉を行えるのですが
ゼスプリ(TM)ゴールドキウイは、花の時期が早いので前の年に花粉を採取し
乾燥剤と共に冷凍保存しておくわけです。
で、使用前に花粉の発芽率を検査。
率が悪かったり、確保できた花粉が少なかった場合に備え1回目の検査の後で
ニュージーランドからの輸入花粉を発注しておきます。
今年は3本。
だったのですが、予想以上に蕾が多いためキャンセル分からさらに2本合計5本を
確保しました。
1本20gで¥9600−たっけー(涙)
2008年4月10日(木)
▼ここ最近
またか・・・?


ええ・・・またです(笑)




ゼスプリ(TM)ゴールドキウイの芽欠ぎ講習。(4月4日)
梅の剪定の時も書きましたが・・・・・。
この前日に、自園地の作業が一週目終わってました(笑)
芽は一斉に出ず、徐々に出るので無意味ではないのですが
もうちょい早めにやってくれないかな・・・・。




4月5日
ポットにトウモロコシの種を撒いていましたが、畑に植え付けました。
まだ、遅霜も恐れがあるので支柱を立ててビニールをかけました。



ネギも植えました。
某、ボーカロイドを捕獲するための「初音ミクホイホイ」です。
ネギほしさに近づいてきた彼女を《ガバーーーーーーっと!!》(笑)

もちろん違いますよ?
食べるために植えていた物の残りがあったので、株分けを行っただけです。
こんなには食べきれないので、余った分は直販所に並ぶことになります。



ゼスプリ(TM)ゴールドキウイ(4月9日頃)
今年は蕾が多くこれだと8つ・・・・・。
しかも、孫花もかなりの確率で付いています。
これを手摘みで3っつ位に減らしていきます・・・・・・。
黙々と・・・・・・・・・・・・・・・。(;´_`;)



今年は梅の結実率が悪いみたいですが、幸か不幸か?
あきらめず、手入れをしていた成果か?結構な数が付いています。
中国産の梅が入らなくなってきたため、若干値が持ち直しつつあるので
他の農家がもったいないとしなかった消毒も行いました。
(これをしないとダニが沸いて物にならない)



ガソリンが全国平均くらいに下がったので(半年前はもっと安かった気が・・・・・)
ローリーで買い占めました(笑)

道路を走らない農機具用の軽油は免税されるとニュースで言ってたが
年間数十〜百数十リットルだから、普通にスタンドで買ってたよ・・・・。
農協で買うと、免税されるようにしてくんねえかな・・・・・。



【おまけ】


最近の権ちゃん
私のポケットに「飴」が入っていることを学習したため、ポケットに手を突っ込むと
「クレ!」
と催促するようになりました。

包み紙を除けてやっていたのですが、「自分の喰いもんくらい自分で何とかしろ」と
包み紙ごとやってみました。

両手?で器用に押さえつつ、口でガジガジ・・・・・
中身ごと袋をかみ砕いて、こぼれた中身を食べてました・・・・流石だよ、食欲魔犬!!
2008年4月3日(木)
▼忙しくなって参ります。


先日4/2
横の柿の木で調子の悪い一本を切り、『太秋』(たいしゅう:甘柿)を接ぎ木しました。
柿の接ぎ木は初めてなので、ドキドキ・・・・。
テープを撒くときに、ズレた気がしますが・・・・・気のせい気のせい(笑)
3年くらいすれば、最初の実が食べられるはず・・・・・・




山の斜面にあり、よその園地に比べて、数日の遅れがあるキウイ畑ですが・・・・・。
今年は何故か?他の園地をぶっちぎりで先を行ってたりします。
ようやく葉が開き始めたところが多い中「明日にでも花が咲きそうだぞ?」

まあ、それは大げさですが。
つい先日、蕾が外から確認できる感じだったのに今日の夕方には
 「孫花」までボコボコ確認できる!!

今頃、余計な芽を摘み取る『芽欠ぎ(めかぎ)』という作業を行いその後余分な蕾を
落とす『花分き(はなわき)』を行うんですが・・・・・・。
もう、花分き出来ますがな(笑)






『芽欠ぎ』
葉っぱが密集すると、日の通りが悪くなるので一定以上の間隔を開けるようにしなければ
成りません。
この写真だと、奇数もしくは偶数の芽を摘み取ります。
親指と人差し指をVの字に開いたくらいが目安でしょうか。



また、このように下向きの芽も摘み取ります。
ただ、摘み取ると間隔が開きすぎると思ったら残しましょう。
実際は、少し空き過ぎかな?くらいでちょうど良かったりします。
少し空き気味で、光を通しその分蕾を多めに残した方が良いと言う人もいます。
まあ、歴史の浅い品種でもあり試行錯誤の最中ですね。


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