2009年5月19日(火)
▼ことごとく・・・・・・。
JAからの依頼で、キウイフルーツの人工授粉に関してのいくつかの試験を行いました。



これが開花後の雌花の様子。
コレに雄花から採取した花粉を増量剤 「石松子:せきしょうし(粉末状)」か
「花タッチ(寒天などが入った液体)」と混ぜ合わせ吹き付けていきます。

共に問題があるためその内のいくつかの改善のため試作品のテストを依頼されたわけです。
よって市販されていない物も有ります。



まずは「花タッチ」(従来は液体)
液体のまま紙パックで流通するため重く大きく保存が難しい欠点があるため
顆粒状の物を市販の軟水(硬度30以下)で液体化し使用するという物



液体化した所へ花粉投入。
この後なじませてから撹拌するのですが・・・・・・・・・・。
液体花タッチと違い混ざりにくい・・・・・・・・。
メーカーの人にその旨伝えると、このまま数分放置して馴染ませて欲しいと言われました。
短期間に集中して花が咲いた場合そんな呑気なこと言ってられねえ・・・・・・・。



それでも何とか花粉の固まりがなくなるまで振り続けました。




上が吹き付けた直後の様子。
下は花タッチの吹き付けて暫く経ったもの。
ちょっと比較に向かない感じもしますが、上の粉タッチ?の方が明らかに粘り気が・・・・・。
寒天に対し、キサンタンガムを使っているためらしい・・・・・。
そのせいでしょうか?吹き付ける機械のノズルに詰まる詰まる・・・・・・。
花粉がくっついて大きめの粒子に成ってしまうのか度々ノズルの清掃が必要になりました。
8袋渡されましたが、昨日までの4日で打ち切り。
授粉結果のテストではないので十分かと・・・・・・・・・・。



さて次は、石松子
従来の物は着色に赤い粉が入っていたのですが、コレが発がん性のある物。
そこで比較的安全な(そうかな????)炭を粉にして着色。
この写真だと真っ黒なのですが、封を切って中を覗くと銀色っぽい感じで
「あれ?ずいぶん白いね??」
その場にいた者の感想。
期待が一気に不安に変わりました。
赤い安全性の高い物を探そうとはしなかったか?>>>メーカ。




コレを電動の受粉機その名も!

「ラブタッチ」!!!!
ラヴでないところがまだましか・・・・・・・・。

結果として良いところ無し。
高い:5万円位。
でかい:梨などの背の高い果樹用のものをそのまま持ってきたため
     ノズルまでのパイプがでかくて長い・・・・・・。
せこい:5万もするくせに電源オンオフのみ。
     梨のように一気に咲く物用だから仕方ないのですが、キウイは毎日ちょっとずつ咲きます。
     点在するのでプッシュしたときだけ吹き出すようにしてくれないと花粉が無駄に飛び散ります
     更に、電池別売り(笑)単一電池4本って家には単三単四しかないって・・・・。

2万円未満でコンパクト、単三仕様で連続稼働満充電時で8時間程度の稼働
飛び散る範囲をもっと絞って柔らかく吹き付けるように。
スイッチは手ぶれを押さえるために本体側が望ましい。(途中のチューブが一本で済むし)




でやってみましたが・・・・・・・。
車に最近標準化しつつあるプライバシーガラスみたいに
黒はうっすらと光に溶け込んでしまいます。
しかも目に優しい感じ・・・・・・。
赤いとうっすらと付いていても警戒色らしく訴えかけてくる物があります。
最近見かけるクリアータイプのブレーキランプカバーの車みたいに
本来の意味がどっか行っちゃった様な感じがしました。

黄色は論外なのでやはり赤での再考をお願いしておきました。
食紅とか口に入れても大丈夫なもので何とか成りそうなきもします。


試した三つの内コレが一番完成に近い気がしました。
発がん性物質というのはいやですし、他の二品は今のでいいや・・・・・・・・・・と
粉タッチは水を買うのはユーザーなので安い外国製をかってしまいろくに説明を読まず
後で見返すと「硬水」とか軟水(でも硬度40〜」とかやらかしてしまうこと明白!!!
そのため、製品化の暁には全農の方が水とセットで売る予定らしい・・・・・・。
1リットル入りの紙パック売りから、2L程度の水入りペットボトルと顆粒ってパッケージに?
コンパクト軽量化による輸送コストの軽減部分はどこへ・・・・・・・・・・・・・・・。

ミスをなくすための工夫として、行程を少なくすると言うのがあります。
開けてすぐそのままって言うのが理想なんですがねえ・・・・・・・・・・。
豆から入れるコーヒーと缶コーヒーみたいに
意見は幾らでも送りますので良い物を作って下さい。
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